「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」                      ハンス・ロスリング (著), オーラ・ロスリング (著), アンナ・ロスリング・ロンランド (著), 上杉 周作 (翻訳),

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こんにちは、エリカです。今回は2019年に最も売れたベストセラーとして紹介されている「ファクトフルネス」を紹介します。この本はとにかく合理的な考え方を推薦しています。思い込みを捨てて、データを基に世界をみる習慣の大切さについて教えてくれる本です。

突然ですが、まず本書はいくつかの質問から話が始まります。そのうちの一つをご紹介します。

Q1:世界の人口の内、極度の貧困にある人の割合は過去20年でどう変わったでしょうか?

A. 約2倍になった

B. 変わらない

C. 半分になった

正解はCです!驚く事にこの質問の正解率は7%だったそうです!

優秀な人たちでさえこの質問に対してAまたはBの回答を選んでしまっていたそうです。すなわち、皆同じ勘違いをしてしまっているという事がこのデータからわかったそうです。

なぜ皆同じ勘違いをしてしまうのか?それは私たちの脳に組み込まれた本能が現実をドラマティックにとらえるように出来ているからだそうです。つまり、私たちは意識的に脳に刻まれた本能を抑えて、データを基に世界を正しく見る必要がある。そうする事で初めて社会問題を解決したり、未来予想したり、危機に対応したりすることができるようになります。

この本を読んだ後の感想を簡単に記載させていただきます。

日本で大きな問題となっている「少子高齢化」も知らず知らずの内に脳が事実をドラマティックに展開してしまっているのではないかと思いました。もちろん高齢者が増えて子供が減る事で発生する問題は沢山あります。しかし、健康寿命が延び、女性の教育水準が高くなったこと自体は本当に素晴らしい事だと思います。また、現在日本が直面している課題は今後必ず他の国でも直面する事になるであろう課題となりますので、日本で問題解決のロールモデルを作成し、世界に展開できれば新たな日本のビジネスモデルが確立できるのではないかと思いました。何より、この平和で自然豊かな先進国、日本に生まれる事が出来た事は本当に幸せな事だと思います。悲観的なデータも沢山ありますが、データを見て落ち込むだけではなく、そこから自分は何が出来るのか改めて考えていきたいという気持ちになりました。

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